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船上ライフ体験記 - 「シルバー・スピリット」

シルバー・スピリット

シルバー・スピリット

2009年に就航した、シルバーシー・クルーズの所有する最新の客船。客室は全室スイート仕様の広々した空間で、ウォークインクローゼット付き。ほとんどの部屋にチーク材を使ったぜいたくなベランダがあり、ゆったりと足まで伸ばせるバスタブが付いた客室も数多くあります。
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レポーター

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CRUISE
クルーズ編集部
吉田絵里

「ウェルカム・トゥー・ミズ・ヨシダ」。

ウェルカム・トゥー・ミズ・ヨシダ 客室を訪ねてきた担当バトラーの第一声に、思わず顔がほころびました。初めて乗る客船なのに、自分の名前を呼んでくれる! さすがパーソナル・タッチのサービスを誇るシルバーシー・クルーズです。しかも担当バトラーがとてもハンサムなのにも、私は密かに喜んでいました。

乗船したのは、2010年3月に出航した、シドニーからケアンズまでの東海岸クルーズ。乗船したのは、丁寧なサービスとラグジュアリーな施設を誇る客船「シルバー・スピリット」です。 いかにも大人の世界と言ったラグジュアリーな雰囲気に、私は早くもノックアウトされてしまいました。

お財布の心配がいらないぜいたく

クルーズは、実は効率的な旅の手段です。 2009年に就航したばかりの客船「シルバー・スピリット」は、ほとんどの客船にベランダが付いています。窓を開けるとそこにはシドニーの美しい港町の風景が目の前に広がっていて、ついうっとり。 しかも周囲を行き交う地元のフェリーの乗客と目が合い、ベランダから手を振る……なんて楽しみ方もできるのです。

乗船した日はちょうど晴れていたため、屋外デッキでのランチを楽しみました。オーストラリアの潮風を感じながらのランチがおいしくないはずがありません。 特に豪華な食事で知られるシルバーシー・クルーズは、メニューも楽しみと驚きに満ちています。 オーストラリア産の新鮮な魚介類を使った一皿はもちろん、地元の有名ワイナリーで造られたワインもクルーズ代金に含まれているから、お財布の心配をせずに食事を楽しめます。

インターナショナルな船内

インターナショナルな船内 船内ではさっそく各種の講座が行われています。有名な大学教授が「オーストラリアの野生動物」という講座を開催したときのこと。 スライドショーで猛毒のヘビの写真が現れると息を飲み、美しい熱帯魚が現れると「ワオ!」と小さく声を出すカップルが隣の席に座っていました。 レクチャーの終わりに「勉強になったねえ」と声をかけられたことをきっかけに話がはずみ、船内のカフェで一緒にお茶をすることになりました。 ちなみにドリンク代はクルーズ代金に含まれているから、どっちが支払う……なんて変なことを心配する必要はありません。

聞けば女性はオーストラリア人のデザイナーで、男性はアフリカのギニア出身で、オーストラリア在住の会社経営者。 まだあまりオーストラリアを旅行したことがないという男性のために、女性がこのクルーズをお勧めし、一緒に参加することになったそうです。 「ケアンズに行ったら、ぜひこのお店に行ってみて!」など、地元オーストラリア人らしいアドバイスをいただき、ちょっと得した気分になりました。

インターナショナルな船内 せっかくオーストラリアを旅行するなら、英語でのコミュニケーションを楽しみたい、という人も少なくないでしょう。 とはいえ、陸の旅行で地元の人に声をかけるのは、ちょっぴり勇気がいること。その点、 クルーズだと乗客やクルー、そして乗客同士がすれ違うときには「HELLO!」と気軽にあいさつを交わすのが普通で、 しかも乗客同士が仲良くなれるパーティーや講座がたくさん設けられているから、自然と乗客同士の仲は深まります。 オーストラリアを旅しながら、インターナショナルな雰囲気に触れられる……そんな旅ができるのは、クルーズならではです。

子供にもどった寄港地ツアー

子供にもどった寄港地ツアー子供にもどった寄港地ツアー  そして寄港地は、クルーズの大きな楽しみのひとつ。特にシルバーシー・クルーズは寄港地ツアーも充実していて、どれに行くのが迷ってしまうほどです。 もちろん、自力で街歩きをすることも可能ですし、寄港地の楽しみ方は自分次第。

興味深かったのは、途中ブリスベンに寄港したタンバリン山のツアー。バスに乗ってブリスベンの町を抜けて緑が現れた瞬間、乗客の一人がカンガルーが闊歩する姿を見つけ、車内は興奮に包まれました。 「お土産に、一匹捕まえましょうか?」。慣れたガイドさんはそんなジョークを飛ばし、乗客を笑わせます。 そのうえカンガルーの生態について詳しく紹介してくれるものだから、乗客一同、にわかに「カンガルー博士」に。

ツアーでは森林を歩いたあとに、このツアーの乗客のために特別に貸し切った牧場でバーベキュー・パーティーが開かれました。 シルバーシー・クルーズのツアーにはこうした特定の場所を貸しきる「プライベート・パーティー」が多く含まれていて、中には無人島や博物館を貸しきるようなゴージャスなものもあります. 。とはいえ、今日はアウトドアだけに、雰囲気は実にリラックス。ジューシーなビーフを炭火で焼いて満腹になったあとは、乗客全員でブーメラン体験。 牧場のオーナーが手づくりしたというブーメランを手に、まさに子供に戻ってはしゃぎました。「いや、あのときの彼の一投は素晴らしかったよ!」。 帰りのバスもそんな話題で盛り上がります。

船内スパで疲れを落とす

船内スパで疲れを落とす きっと「シルバー・スピリット」に戻った後は、疲労困憊だろうな……出発前にそんな予想をしていた私は、事前にスパのサービスを予約していました。 「シルバー・スピリット」には上品なスパがあり、東洋医学を取り入れたボディ・メンテナンスのコースなど、とにかくさまざまなトリートメントが楽しめます。 海の波を感じながら上品な空間でサービスを受ける時間は、まさに至福のひととき。もっとも至福過ぎて、グウグウ寝入ってしまったのは少しもったいなかったですが……。 ちなみにクルーズ中のスパは有料の客船がほとんどですが、「シルバー・スピリット」に関して言えば2012年のクルーズにはこれらスパや寄港地ツアーなど有料メニューにも使える 「船上クレジット」がクルーズによって500ドル~1500ドルも付くんです。これらトリートメントを陸上で受けようと思ったらと考えると、そのコストパフォーマンスの良さに頭が下がります。

船内スパで疲れを落とす シドニーからケアンズまで、グレートバリアリーフを含むクルーズは、しめて1週間。旅行と考えると決して短くはないですが、最後は「まだまだもっと乗っていたい!」という思いでいっぱいでした。だから「シルバー・スピリット」を降りた瞬間には、今まできらびやかなお城にいたシンデレラがいつもの生活に戻ったかのように気分に。そうしてこの船旅でちょっぴりの体重とかなりの英語力を得て、カンタス航空のプレミアム・エコノミーの広々とした座席に身を沈めながら家路についたのでした。
CRUISE

CRUISE(11月号)

創刊20年以上の歴史を誇る船旅マガジン。世界の海を航行するさまざまなクルーズ客船と、そこに待ち受ける憧れの船上生活をご紹介する雑誌です。 11月号(2011年9月27日発売)では、2011年にデビューしたばかりの新しい船の様子をレポートします。
2011年9月27日発売 (奇数月27日発売)/(株)海事プレス社
http://www.cruise-mag.com/

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