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小川尚子 ライター |
オーストラリアの先住民族アボリジニを代表する天才画家、エミリー・ウングワレーの展覧会が開催されるなど、日本でも注目を集めるアボリジナルアート(東京は5月28日から国立新美術館で開催)。今回はそのルーツや魅力を取材するため、アリス・スプリングスとウルル、そしてメルボルンを訪ねました。
最初に訪れたのは、オーストラリア大陸のほぼ中央に位置するアリス・スプリングス。ここでは個性の異なる3軒のギャラリーを取材しました。実は今回のお話をいただくまでアボリジナルアートについてほとんど知識がなかったのですが、取材を通じて、描かれているモチーフはアボリジニの人々の神話や掟などをあらわしていること、地域ごとに作風が異なることなどを知りました。
ギャラリーでは、ひとつひとつの絵を自分なりに解読(?)していくのが楽しくて、時間がいくらあっても足りないほど! ムバンチュアギャラリーで、人気アーティストのバーバラ・ウィアーさんが作品を描く様子を見学させていただいたことも貴重な経験となりました。
そうそう、アリス・スプリングスは小さな街なので、街中を歩いているとアーティストに遭遇することも。私は2日連続でバーバラさんとバッタリ! 運がよければ、お気に入りのアーティストに会えるかもしれません。
続いて向かったのはウルル(エアーズロック)。写真や映像では何度も見ていたウルルですが、飛行機の窓からその姿を初めて見たときの感動は、言葉では言い尽くせません。
見渡す限り平らな赤い大地に、忽然と現れる巨大な岩。朝・昼・夕と少しずつ岩肌の色が変化する様子もとても神秘的で、アボリジニの人々が太古からここを聖地としている理由がわかった気がしました。
ウルルにはこうした自然やアボリジニ文化にふれるためのアクティビティもたくさん用意されていて、今回はアナヌー族のガイドによるウォーキングツアーやキャメルライド、「サウンズ・オブ・サイレンス・ディナー」などに参加。なかでも砂漠の真ん中でディナーを楽しむ「サウンズ〜」では、これまで見たことないほどの星の多さに感動! まるでドームのように広く丸い空にまたたく幾千万の星を仰ぎながら、「こんなロマンチックな場所にハネムーンで来られたら......」なんて妄想が、砂漠よりも果てしなく広がったのでした。


最後に訪れたメルボルンでは、国内最大級のアボリジナルアートコレクションを誇るイアン・ポッター・センターを取材しました。ここには植民地時代から現代までのオーストラリア絵画が体系的に展示されていて、アートの側面からオーストラリアについて理解を深めることができます。ちなみに常設展は入場無料! さすが芸術の都、太っ腹ですねー
メルボルンを訪れて気づいたことは、アボリジナルアートが大都市の風景にも似合う、とてもモダンなアートだということ。南の島で買った素朴な民芸品を自宅に飾ってみたら、なんかチグハグ......ということがたまにありますが、アボリジナルアートに関してはそういった心配は皆無。きっと日本の住宅にも違和感なくなじむのではないでしょうか。今回は私の財政事情で(笑)、残念ながらアートは購入できませんでしたが、次回はぜひお気に入りの1枚を手に入れたいと思っています。
アボリジナルアートをめぐる旅の記事は、『OZmagazine』5月12日発売号「私だけの楽園へ」に掲載されます。ぜひご覧ください。
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OZ magazine(No.434) 世界の大都市「Tokyo」で暮らすちょっと大人の女性が気持ちよく輝くためのメッセージを発信する提案型情報誌「OZ magazine」にてオーストラリアが取り上げられました。ウルル、アリス・スプリングス、メルボルンとアボリジニの聖地とアートをめぐる旅が紹介されています。今もっとも注目を集める大地のアートのルーツをご覧ください。 2008年5月12日発売号/スターツ出版 |
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