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最高級フレンチレストラン『テツヤズ』オーナーシェフ・和久田哲也さんと巡る、飛び切り美味しいシドニー体験 ■レポーター: 雑誌『駱駝』ライター

関連エリア:  ニューサウスウェールズ州,

田中 宏幸

雑誌『駱駝』ライター

我輩は食いしん坊である----。ということで、オーストラリアといえば、オージービーフに新鮮なオイスターというのがすぐに浮かぶのだが、今回のオーストラリアの取材旅行では、個人的な目玉のひとつが、シドニーにあるレストラン『テツヤズ』でのディナーであった。


 マグロのわさびソースあえ テツヤズ料理・マグロのわさびソースあえ
『テツヤズ』について簡単に説明すると、日本人の和久田哲也さんがオーナー・シェフとして腕を振るう、世界でも常にトップ5にランクされる最高級のフレンチ創作レストランである。この『テツヤズ』の約4時間のディナーを目的に、ロンドン、パリ、ニューヨークなどからジェット機に乗ってやってくるグルメも多く、ふたり席に至っては半年先まで予約で一杯というから、その人気たるやすさまじい。ディナーは15皿ほどの料理からなる1コースのみで、195豪ドル(約1万8500円)と、世界の最高ランクとしては意外に高くないのも奥ゆかしい。


_オーシャン・トラウトのコンフィテツヤズ料理・オーシャン・トラウトのコンフィ
『人気料理は和久田さんがタスマニアの漁師のもとに通いつめて素材を調達した「オーシャン・トラウトのコンフィ」。フレッシュな色合いと蕩けるような食感を保つため、オリーブオイルに漬け込んだまま加熱するという創作料理は、世界中のグルメの舌を痺れさせる逸品だ。いやあ、料理に合わせてソムリエが注ぐワインや日本酒も絶妙で、食べ終わった後は幸せ一杯、思わず手を合わせて拝んでしまったほどなのです。


とまあ、これで満足したつもりだったが、翌日和久田さんを取材している最中、うれしい提案が飛び出した。なんと、和久田さんが個人的に愛してやまないシドニーの味を案内してくれるというのだ。
というのも、オーストラリアは移民の国で、その最初の港として栄えたシドニーは、まさに人種の坩堝。人々は街のそれぞれの場所で、それぞれの食文化を守りつつ賑やかに暮らしているらしい。


バルカン料理店にて・和久田さんバルカン料理店にて・和久田さん
和久田さんがオーストラリアに来たのは1982年、23歳のとき。フレンチレストランで皿洗いを始めたのが料理人になるきっかけだったらしいが、当時は食べ盛り。店の近くにはユーゴスラビア人街があり、給料をもらうと真っ先に行ったのが、肉をクシに刺して炭火で炙るバルカン料理店。


バルカン料理店・巨大ステーキバルカン料理店・巨大ステーキ
「肉に塩を振って焼くだけの簡単な料理なのですが、ナイフを入れると肉の厚さが3cmもあるような塊から肉汁があふれ出してくる。給料日だけの最高の贅沢でした。さ、食べましょう」と、目の前に出された肉の塊を見て驚いた。コッペパンが3個くっ付いたような巨大さである。


この店を皮切りに、もうもうと湯気が上がるワゴンが行きかう楽しい飲茶、おやつ代わりというべトナム料理のフォー(ビーフンの汁ソバ)、辛さの次に不思議な甘さがやってくるタイ料理、そして生きた巨大なカニやエビが水槽で出番を待つ広東海鮮料理と、昼から夜にかけて食べたのなんのって。


飲茶にて。右・和久田哲也さん・左のヒゲのある白髪人が筆者・田中宏幸飲茶にて。右・和久田哲也さん・左のヒゲのある白髪人が筆者・田中宏幸
ところがまだ、韓国料理、イタリア料理、ギリシヤ料理、レバノン料理、インド料理、マレーシア料理、インドネシア料理などなどあり、これらは店によってもさまざまに味も違うというから、シドニーの食は恐ろしいほど奥が深い。しかし、これらをすべて食べ歩き、今でもことあるごとに通っているという和久田さんこそ、本当に恐るべしなのだ。だからこそ世界のグルメの舌を魅了する味を生み出せるのだろう。


シドニーにはオージービーフとオイスターと『テツヤズ』しかないと思っていた自称食いしん坊に、喝!を入れてくれた和久田さんに感謝!!
皆さんも、飛び切り美味しいシドニーをぜひ体験してみてはいかが。


駱駝(6-7月号)

好奇心旺盛な人々が上質なハッピーリタイアを実現するために役立つ情報を提供する生活誌「駱駝」がゴールドコーストにて実施した「駱駝ゴルフ教室」第2弾を掲載。オーストラリアの世界遺産「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」「シドニー・オペラハウス」も紹介されています。シドニーでは世界の有名レストラン・ガイドで常に最上位にランクされるレストラン「テツヤズ」を訪れ世界最高峰の創作料理を堪能しています。

2008年5月10日発売/小学館

http://www.e-rakuda.jp/ 

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