シドニー行きのフライトの中で~日本旅行作家協会の旅(1)
関連エリア: ニューサウスウェールズ州,
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日本旅行作家協会 会員 文章 片山邦夫 |
3月に、シドニーに向かうカンタス便の機内で、周囲を眺めてふと考えてみた。この学生たちの多さは何故なのか?春休みという以外に、特に今年前半は「新型インフルエンザ」の影響で修学旅行が延期になり、年度末に集中したようである。なかには直行便の席が確保できず、東南アジア諸国を経由してまでオーストラリアに向かう学校もあるとか・・・。
確かに「時差が少ない」「治安が比較的良い」「英語圏である」「ホームステイが組織的で充実している」「日本語を学ぶ人が多い」など教育旅行に適した要素が多い。私は、アデレードにホームステイに行く高校生や、シドニーの大学で日本語講義の実習を行う大学生のグループなどの中に紛れて座っていた。
近年スクールグループとともに、シニアライフの滞在型ツアーとしてのオーストラリアの人気が高まってきたので、その魅力についてシドニーを検証してみよう。
歴史的には、白豪主義から一転して多くの外国人を受け入れる多民族国家になったため、俗にいう肩身の狭い滞在生活を強いられることも少なく、また日本語教育が中国語とほぼ同様に盛んで、概して親日的な国民であり、また国民性・人間性そのものも非常にフレンドリーで親しみやすいことも、シニアツアーのメリットとして挙げられる。
滞在は、観光目的ならビザなしで3カ月まで可能なため(電子登録だけは必要だが)簡単で便利である。また長期滞在には、週単位や月単位で賃貸するコンドミニアムが、経済的にも利便性にも優れていると考えられ、リビング/キッチンとベッドルームが繋がったワンルームの「ステュディオ」や「1ベッドルーム+リビング」「2ベッドルーム+リビング」などが代表的な間取りである。
キッチンがついているから当然自炊が可能で、ホテル滞在と違って「観る」から「暮らす」体験ができるし、またホームステイもそういった良い方法の一つかと思う。
費用は市内中心部近辺の交通の便も良い場所で、ある程度のレベルだと1ベッドルームで週400~600AUD、2ベッドルームで週700~1,000AUD程度だが、部屋数や眺望によっても料金は異なってくる。
毎食、カフェやレストラン利用も良いだろうが、惣菜とワインを買い込んで昼間からリビングでグラス片手に湾を眺めてくつろぐ姿は、まるでオージーそのものの心地よさであり至福の時でもある。実はカジノの建物の上部もコンドミニアムになっているが、これは賃貸料の何倍もの費用を支払うはめになる可能性を十分に含んでいる。もちろんその逆になれば大ハッピーだが。
オーストラリアは幸いにも英国圏で、車は日本と同じように左側通行なのも現地での生活をより快適にしている要因の一つであろう。レンタカーを借りて郊外のワイナリーや世界遺産のブルーマウンテンズに出かけたり、ゴルフやビーチに足を運ぶことを容易にしてくれる。
またシドニー湾のクルーズやフェリーそして電車・バスやライトレール・モノレールなど、公共交通機関だけでも存分にかつ安全に街を満喫できることは、シニアにとっては嬉しいかぎりだ。また道路も比較的縦横になっており、徒歩散策でも苦労はしない。
そんなことをうとうと考えていると、間もなくシドニー空港に到着だ。今回はどんな新しい感動と出会いと発見の旅になるだろうか。
<日本旅行作家協会(JTWO) 1973年設立 会員数約300名>
旅行に関連した仕事をする作家、編集者、写真家、放送関係者、 翻訳家、研究 者並びに広報担当者等の専門家団体。
中立的な立場で正確な情報を提供し、旅行の自由な擁護と文化財や自然美の保護に力を尽くし、国際親善に寄与することを目的とする。
ホームページ http://www.jtwo.net
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