ホバート 〜19世紀の面影を追って〜
タスマニア州,|
小川 典(おがわただし) オルタスジャパン(BS-TBSゆらり散歩 制作担当) |
オーストラリアの東南に位置するタスマニアの州都、ホバート。 タスマニアデビルや手つかずの原生林等々、「自然」の魅力で語られることが多いこの場所を、その歴史的側面にスポットをあてて、「街」の魅力を伝えることを目的とした今回の紀行番組での取材。

「19世紀の街並がそのまま残る場所」、というフレーズを番組の柱にして、まず最初に向かったのが港沿いにあるサラマンカ・プレイス。19世紀、捕鯨時代の倉庫が今もそのままの形で残り、その倉庫前の広場を中心に広がるマーケットはホバート観光の目玉。このマーケットを取材して気づいたのは、「タスマニア独自」のものが多く売られている事。特産品のリンゴはもちろん、現地に自生する樹木ヒューオンパインで作られた器、冷蔵庫に入れなくても保存が聞く「フルーツレザー」と呼ばれるクレープの生地のような食べ物、タスマニアにしか存在しないレザーウッドの花から採れるハチミツ、絶滅したタスマニアンタイガーの写真、等々...興味をそそられるアイテムを揃えた出店がずらりと並ぶ。
観光客はもちろん、たくさんの地元の人たちで朝から埋めつくされる広場。
このサラマンカ・プレイスの対岸にも、捕鯨全盛期の街の様子を現在に伝える倉庫群があり、昔と変わらぬ外観、そして当時の柱や岩壁をそのまま生かして改築した倉庫内の様々な施設等、昔と今が共存するこの街の魅力を伺い知ることができる。
19世紀に捕鯨で発展した港街、ホバートを知るには欠かせない場所。

19世紀の街並へタイムスリップ。
次なる取材地は、港を望む高台に広がる住宅地、バッテリー・ポイント。
ジョージア様式の古風な家屋が立ち並ぶこのエリアは、捕鯨時代に船乗りや商人、イギリスからの移民たちで賑わった場所。積み上げられた岩の壁、三角屋根に飛び出す煙突、窓枠や欄干に施された装飾、手入れの行き届いた庭...まさに絵本の世界が現実になったような光景が広がり、絵映えすること間違いなしのロケーション。

街並と共に特筆に値するのが、この街の空気の美しさ。
大気汚染、環境汚染が少なく、世界で最も空気と水が奇麗と言われるだけあって、
海、空、風、全てが澄み渡っていて、街を包む空気が素晴らしい。
19世紀の面影を色濃く残す港街、ホバート。
帰る前に、タスマニア産のオイスターを忘れずに。

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BS-TBS「ゆらり散歩 世界の街角」 世界各地のさまざまな「街」をゆったりと巡りながら、街並みや観光名所、グルメなどを紹介していく紀行ドキュメンタリー番組。「街歩き」感を強調し、その街の歴史や風土、伝統 文化、輩出した歴史的人物などのテーマで、想いを馳せるようなエピソードをふんだんに盛り込んだ番組です。見終わった後、「街歩き」を楽しんだ感覚に浸ると同時に、何か1つ「知的なトク」をした気分にもなれるはず。毎週火曜日は、「ゆらり」と知的散歩をお楽しみください。 2011年5月3日(火)19:00~19:54放送/BS-TBS http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT1003300 |
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