映画「はやぶさ 遥かなる帰還」 南オーストラリア体験レポート
南オーストラリア州,|
和田佳織 映画「はやぶさ 遥かなる帰還」 制作スタッフ |
2010年6月13日、小惑星探査機『はやぶさ』は、 7年に及ぶ深宇宙の旅を終え、南オーストラリアに帰還しました。私たちは、その『はやぶさ』が帰還した南オーストラリアに、映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の撮影を行う為に行って来ました。
日本から国際線でまずはシドニーへ。ナイトフライトなので、食事を終えるとすぐに夢の中...。目覚めるとすでにオーストラリア上空でした。初めて訪れるオーストラリアでは、どんなドラマが私たちを待ち受けているのでしょうか?眼下に広がる壮大な風景を見ていると、期待に胸が膨らみます。
シドニーから国内線でアデレードへ。外に出ると冬の冷気が私たちを包みます。猛暑の日本に辟易していた私たちには嬉しい限りです。車で市内に移動すると、アデレードの気品に満ちた町並みが私たちの目を楽しませてくれます。文化と芸術の町として知られるアデレード。グルメも充実していて観光には最適です。

アデレードから車で数時間走ると、どこまでも緑豊かな風景が広がります。移り変わる風景を飽きることなく眺めていると、オーストラリアに来たという実感がふつふつと沸いてきました。だんだんとテンションが上がって行く私たち。ポートオーガスタで休憩を挟み一路ウーメラへ。


アデレードから車で移動すること6時間。撮影の拠点となるウーメラ村に無事到着しました。ウーメラはミサイルやロケットの発射実験などに使用されている場所ですので、ウーメラ村の中心にあるミサイルパークでは、テストで使用されたロケット、ミサイル、航空機などが展示され、宇宙や空の歴史を体感することができます。撮影はここから車で50分ほど走った牧草地帯で行います。ロケ場所に向かう途中で...。
野生のカンガルーに遭遇。こんなに近くにカンガルーが!これぞオーストラリア!!興奮して思わず駆け寄ってしまいそうな衝動を何とか抑え、そろりそろりと近寄る私たちを不思議そうに見ているカンガルー。そのカンガルー然とした立ち姿にシビレます。そしてなんとか写真撮影に成功。あまりの愛くるしさに疲れが一気に吹き飛びました。
砂漠の中で真っ赤に咲き誇るスターツ・デザート・ピー。南オーストラリアの州花です。花の中央に目玉のような模様があり、なんともユニークな形をしています。何だかエイリアンのようにも見えます...。ワイルドフラワーに出会えるのもオーストラリアの魅力のひとつですよね。実はこの花、寒さに弱いため、通常は夏から秋にかけて咲く事が多いそうです。冬にこの花を見る事ができるのはラッキーだとの事。珍しい花を見ることができて大満足。

果てしなく続く大地、360度広がる地平線――。むかし観た「プリシラ」「マッドマックス」そして、「スピリッツ・オブ・ジ・エア」を彷彿とさせる何とも絵になる風景です。はるばる南オーストラリアまで来た甲斐がありました。ここで我々は映画のクライマックス、『はやぶさ』帰還シーンを撮影するのです。こんな素晴らしい場所で撮影できるなんて、まるで夢のようです。

夜になるのを待っていると、目の前に美しい夕暮れが広がります。幻想的な世界にしばし酔いしれる私たち。そして後ろを振り返ると...。何と地平線から月が!大自然からの大きなプレゼント。息を呑むほどの神秘的な光景に思わず言葉を失いました。夜になるといよいよ本格的に撮影開始。『はやぶさ』の帰還シーンを撮影していると、一年前の感動が鮮やかに蘇ります。「『はやぶさ』の目に、このオーストラリアの大地はどのように映ったのだろう...」広い大地に佇んでいると、想像力が果てしなく広がりました――。


カテゴリで選ぶ
エリアで選ぶ
バックナンバー
オーストラリアへの旅を探す
カンタス航空は
ワンワールドのメンバーです。
